これに対し、イギリスとの共同開発は互いにメリットがあり、ウィンウィンになれる可能性が高い。主に4つの理由が考えられる。 1つ目の理由として、イギリスは現行の主力戦闘機「ユーロファイター・タイフーン」の後継として、次期戦闘機「テンペスト」の2035年までの実戦配備を目指している。これは日本の次期戦闘機と同じスケジュールでもあり、日英の連携を円滑にさせている。 2つ目に、日英が次期戦闘機に求める性能だ。両国とも海洋国として、採用する戦闘機に長い航続距離を必要とする。また、重いミサイルを搭載できる双発機(エンジンが2基ある航空機)を必要とする点でも共通する。日英が配備を進めているロッキード・マーティン製のF35戦闘機が満たせない性能だ。 イギリスとであれば対等なパートナーになれる期待 3つ目に、イギリスは、日本がF2開発で苦しんだエンジンとレーダーの共同研究や基本設計の協力を申し出るなど、防衛省