唐鎌大輔 [みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト] May. 15, 2024, 06:45 AM ビジネス 59,201 4月29日、160円台から一気に154円台まで急騰したドル/円相場は、足元で156円台半ばまで値を戻している。 報道各社は政府・日銀が2度の為替介入を実施した可能性を指摘するが、いずれにしても円安基調に大きな変化はないように見える。 要因については金利や需給を指摘する向きが多いが、中には次なる円安リスクもしくは要因として、日本の「財政ファイナンス」がテーマ視されていることを指摘する声もある。 財政ファイナンス……中央銀行(日銀)が通貨(円)を発行し、政府の発行した国債などを直接引き受けること。財政赤字を補てんする意味合いがある。 日本の国債は大部分が内国債(自国内で発行された、多くは自国通貨建ての債券)なので、日銀の国債買い入れという事実上の財政ファイナンスによっ
![これは「インフレ税」の始まりなのか。実は減り出した日本の政府債務](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/56d831c8f3902799313f13f65348096cdaf6b957/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedia.loom-app.com%2Fbi%2Fdist%2Fimages%2F2024%2F05%2F14%2Fkarakama_inflation_tax_03.jpg%3Fw%3D1280%26h%3D630%26f%3Djpg)