写真:PIXTA 衆議院議員第二議員会館で、インボイス制度の中止を求める税理士の決起集会が開かれた(2023年3月30日)。インボイスは声優や俳優、演出家、個人事業主、フリーランスなどから反対の声が挙がっている。国会でも野党議員を中心にインボイス制度を検討する超党派議連が結成された。 インボイスとは、売り手が買い手に交付する請求書のことだ。開始される10月以降は、「仕入れ税額控除」を受けるために税務署へ登録が必要となる。これまでは売り上げ1000万円以下の事業者は消費税の納税は免税されていたが、登録をすると消費税を納めないといけない。しかも登録しないと、商品などを仕入れた時に支払った分を差し引くことができる「仕入れ税額控除」が受けられなくなる。 登録事業者にならなくても事業者との取り引きは可能だ。しかし非登録の事業者が収める消費税は取り引き先が負担することになる。そうなると多くの企業で、イ
パンデミック、ロシアのウクライナ侵攻、安倍元総理の暗殺、トルコ大地震、シンギュラリティ・・・何が起こっても不思議ではない時代。だからこそ自分の足元を見つめなおそう。よく観察しよう。時に一人になって、静かに考えて暮らしてみよう。森先生の日常は、私たちをはっとさせる思考の世界へと導いてくれる・・・連載第27回。 第27回 考えない人間は葦である 【オートマティックトランスミッション】 自動車はもうほとんどオートマになった。マニュアル車は絶滅危惧種だ。なにしろ、「オートマ」が何を意味しているのかさえ、知らない人が多い。自動車の何が「自動」なのかわからないのと同じだ。日本人は、略したらもう元の意味がわからない言葉が大好きて、「パーマ」「コンパクト」「モーニング」などもその典型だろう。 僕はずっと、オートマではない自動車に乗ってきたので、速度やエンジンの回転数を常に気にしてギアをチェンジするのが、自
恋人探しの際に利用する場所として「マッチングアプリ」が42.6%(MMD研究所による調査発表2021年)だという。一方、マッチングアプリでのトラブルや詐称の遭遇経験は4割以上とも。「性愛の享楽は社会の正義と両立しない」と語る社会学者の宮台真司と、「良い変態は社会の抜け道である」と語るAV監督の二村ヒトシが、損得男に引っかからないための「女が男を見極める3つの基準」を指南。(書籍『どうすれば愛しあえるの:幸せな性愛のヒント』から抜粋) ■なぜ下ネタは話されなくなったのか 二村 女の子同士で自分の性体験や欲求についての直截な話をしあう機会が、あまりないようですね。 宮台 2010年ごろからなくなりました。その前の2005年ごろから大学生男子が飲み会で下ネタを避けるようになりました。それでも当時の女子は下ネタを続けていたけど、2010年ぐらいから同じようになりました。理由は双方同じで「誰もが乗れ
“学級崩壊の芽”は4月からすでに出始めている 最大の原因と最善の対策とは【西岡正樹】 多感な子どもたちを教え支えていくために 授業が成り立たない・学習が遅れる・いじめが起きる・不登校の生徒が増える…“学級がうまく機能しない状況” が「学級崩壊」。「学級担任の指導力不足の問題や学校の対応の問題,子どもの生活や人間関係の変化及び家庭・地域社会の教育力の低下等」と複合的な原因を文科省は指摘しているが・・・。我が子を学校に通わせる親世代は決して他人事ではないだろう。「教室が崩れ始める芽はね、すでに4月に出ているんだよ。それに気づかないと取り返しがつかなくなる・・・」と語るのは小学校教員歴45年の西岡正樹氏。教師や親や地域は、この多感な時期の子どもたちをどうやって支えていくべきなのか? 必読の知見。 小学校教室のイメージ。学級崩壊は足音を立てずにやってくる・・・わけではない(写真:PIXTA) ■教
現代日本人の「性愛」について社会学的見地から分析し考察する社会学者宮台真司と、フェチAVの新境地を開拓し性愛に関する著述も多い作家二村ヒトシが、タッグを組んだ書籍『どうすれば愛しあえるの 幸せな性愛のヒント』(KKベストセラーズ)が増刷を重ねている。マッチングアプリ全盛とともに、この時期は新しい出会いの中で「一目惚れ」現象が多く起こっているにちがいない。「一目惚れ」ってありなの? 性愛の達人に聞いてみよう。 写真:PIXTA ■「恋に落ちる」直感と誤作動 二村 臨床心理士で心理カウンセラーの信田さよ子さんは、書籍『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』での僕との対談で「あらゆる一目惚れは、間違いである」と断言されています。「一目惚れした男とは絶対につきあわないようにすれば、あなたは幸せになれますよ」と。なぜなら一目惚れは、脳の誤作動だから。 宮台 一目惚れする男女は「顔がタイ
ChatGPTの普及で改めて暴露される「動物化」【仲正昌樹】 「ChatGPTとどう付き合っていくのか」問題の前にその特性を学べ 「ChatGPT」は、インターネット登場以来の衝撃をもって受け止められている一方、期待より不安や危惧の声が日増しに大きくなっている。イタリアでは一時的にGPT-4の使用を禁止。フランスやドイツまで追随する動きだ。「GPT-4問題の下では全くレベルが異なる問題が語られていることを認識し論点整理する必要がある」と指摘するのが仲正昌樹氏だ。ChatGPTの進化のスピードに目を奪われ、浮き足立っている今こそ、必読すべき仲正氏の最新論考を公開。 イタリアで「ChatGPT」を一時使用禁止に ■ChatGPTは人間に取って替わり得るものとなるか GPT-4に関連して、日本の文科省や教育関係の知識人たちは、ChatGPTの性能の向上と普及によって、子供や学生が宿題など出された
維新の快進撃と黒岩祐治の下品メール騒動で終わった統一地方選前半戦。哀しみを通り越して笑うしかない状況だが、これが現実である。日本をダメにしたのは誰なのか? 維新や黒岩の増長を許す社会の空気とはなにか? 近著『日本をダメにした新B層の研究』で、売国政治屋・マスコミをのさばらせた近代大衆社会の末路を鋭く分析した適菜収氏の「だから何度も言ったのに」連載第37回。 大阪府知事・吉村洋文 ■維新という絶望的に古い集団 第20回統一地方選の前半戦となる9道府県知事選と6政令市長選、41道府県議選、17政令市議選が9日に投開票された。選挙戦では維新の吉村洋文が「昔の古い政治の時代に戻すのはまっぴらゴメン。大阪を強くしたい」と発言。嘘、デマ、プロパガンダを流し、大衆を誘導。古い政治、20世紀の悪夢を繰り返しているのが、維新の会であり、吉村洋文である。各地の街頭演説では、昔の大阪市は大赤字でそれを立て直した
パンデミック、グローバリズムの崩壊、ウクライナ戦争、安倍元総理の暗殺・・・何が起きても不思議ではない時代。だからこそ自分の足元から見つめなおしてみよう。耳を澄まし、よく観察してみること。森先生の日常は、私たちをはっとさせる思考の世界へと導いてくれます。「静かに生きて考える」連載第26回。 第26回 働くことは「偉い」のか? 【日本人に特有の2つの価値観】 最近は薄れているのかもしれないけれど、僕が若い頃には、日本に特有の価値観が2つあった。まず、「若いことは良いことだ」というもの。そして、「働くことは良いことだ」というものである。皆さんの価値観はいかがだろうか? 日本のアニメやドラマなどでは、正義の味方や主人公がとにかく若い。外国のヒーロたちはそれほど若くない。変だな、と子供のときに感じた。日本の場合、十代くらいの少年少女が主人公で、世界の危機を救ったりする。そして、だいたい悪役は老人だっ
「ChatGPT」が注目を集めるなか、イーロン・マスクやスティーブ・ウォズニアックらテクノロジー関係者らが「少なくとも今後半年間、最先端の人工知能(AI)の開発を停止するよう求める公開書簡に署名した」と話題に。イタリアでは一時的にGPT-4の使用を禁止。フランスやドイツ、アメリカまで法規制の動きを示している。この事態をどう理解すれば良いのか。「シンギュラリティ」に何が脅威なのか。『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』の著者・仲正昌樹氏の最新論考。 イーロン・マスク ■イーロン・マスクらが訴える「AI開発」停止要請 何年か前から、「AIが人間の知性を超える」という「シンギュラリティ」が二〇四五年にやってくるのではないか、ということが話題になっていたが、今年に入って、Open-AIが大規模言語モデルGPT-4を公開し、それに対して、これまで「シンギュラリティ」推進
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