2009年末に、人知れずひっそりとオープンしたカフェ&バー「泊れない。きんせ旅館」を紹介します。 店内の様子 とある夕刻、村上椅子さんから一本の電話がありました。 使われなくなって久しい古い宿を改装してカフェをしたいという人がいるので紹介して下さるとのこと。 場所は、京都は嶋原だということでした。 嶋原、と聞いてピンときた方、そうです、泣く子も黙る山村美紗の「京都嶋原殺人事件」の嶋原です。 ・・・他に思いつかなくてすみません。 嶋原とは下京区に位置する花街の名称で、室町時代に足利義満が公娼地として認めた日本で最初の花街です。 明治以降は公家や武家の常連客がいなくなり、昭和後期には、お茶屋組合が解散したため、現在はほぼ普通の住宅地となっていますが、 それでも当時の名残が点在する不思議と面白い地域なのです。 そんな嶋原の「古い宿」とは聞いていましたが、古い旅館にも色々ありますので、あまり先入観