菅直人首相は12日、参院選神奈川選挙区で落選した千葉景子法相を続投させる方針を決めた。仙谷由人官房長官が同日午前、首相公邸で首相と協議した後、記者会見し、「行政の継続性の観点から(千葉法相が)続けていただくことが望ましい。首相とも再確認した」と述べた。 【関連ニュース】 ・ 出足快調・菅首相の「ずるがしこさ」 ・ 「分裂選挙」にかかる小沢氏の「9月復権」 ・ 【特集】参議院選挙立候補者情報 ・ 参院委員長ポスト要求=みんな・渡辺氏 ・ くら替え当選10人=小泉チルドレンが半数
参院選の選挙区で最も多い票を獲得したのは東京の蓮舫行政刷新担当相(民主)で171万1千票。初当選した平成16年から80万票近く上乗せした。政権交代の象徴となった「事業仕分け」での活躍が圧倒的な集票につながったようだ。 90万票台で続いたのは、神奈川の小泉昭男、北海道の長谷川岳、愛知の藤川政人の各氏。いずれも自民党候補で、都市部での復調ぶりを印象づけた。 当選者の最少得票は高知の広田一氏(民主)で13万7千票。徳島、鳥取、山梨の3人も20万票に満たず、定数1当たりの有権者数が多い大都市圏との「1票の格差」が際立った。 落選候補の最多得票は神奈川の千葉景子法相(民主)で69万7千票。広田氏の5倍超の票を集めながら涙をのんだ。大阪の岡部まり氏(同)も61万8千票を取ったが敗れた。
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