かつて山梨県西八代郡上九一色村(現在の南都留郡富士河口湖町)に存在したテーマパーク「富士ガリバー王国」がアメリカのサイトで紹介され、ちょっとした話題になっている。小説「ガリバー王国」をモデルにしたこのテーマパークは、富士北麓の旧国有地に位置しており、園内には45mのガリバーが横たわる他に、ワラビーやトナカイがいる牧場やボブスレーのコースが設置されていた。 1997年に開園した「ガリバー王国」だが、2年後には運営会社のメインバンクであった新潟中央銀行が経営破綻に陥り、業績悪化。近隣にオウム真理教の拠点があったことや、アクセスの悪さなどから客足は遠のき、2001年には閉鎖に至った。近くの「富士急ハイランド」とは対照的に目玉となるアトラクションなどもなく、人々を惹き付けるようなテーマパークにはならなかったが、皮肉なことに打ち捨てられた建物は「廃墟ファン」を惹き付けるには十分だった。 米人気サイト