貨物輸送における、効率的な輸送機関への転換。一般的に、トラックから、環境負荷の少ない大量輸送機関である鉄道貨物や内航海運への転換を図ることをいう。政府は、長距離雑貨輸送で、現状で約40%の鉄道や内航海運の割合を2010年までに50%に向上させることを、01年の新総合物流施策大綱で目標に掲げた。運輸部門は日本の二酸化炭素排出量の2割を占めている。貨物輸送が鉄道や内航船舶に転換することで、大気汚染の原因でもある窒素酸化物(NOx)や浮遊粒子状物質(SPM)の排出削減、交通渋滞の緩和も期待できる。トラック輸送は、高速道路の整備や自動車の増加に加え、ドアツードアの一貫輸送、需要への弾力的な対応などでシェアを伸ばしてきた。これを転換させるためには、鉄道は主要な幹線鉄道の輸送力増強、所要時間短縮、積み下ろしの効率化など、内航船舶もスーパーエコシップの開発や普及、輸送拠点の整備などで、競争力を高める必要