長野県信濃町の野尻湖で5月、合宿中の駒沢大学吹奏楽部の部員2人が湖に飛び込んで死亡した事故で、学生に対する安全配慮義務を怠ったとして、死亡した千葉県市川市大野町、1年野呂千賀子さん(当時18歳)の両親が、大学や当時の吹奏楽部長の男性教授、副部長の女性職員を相手取り、約7100万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 提訴は10月29日付。 事故は、5月3日夕に発生。水遊びで湖に飛び込んだ横浜市金沢区、3年矢田拓也さん(当時20歳)と野呂さんの2人が死亡した。 代理人弁護士によると、両親は、吹奏楽部の部員が春合宿の際に、野尻湖で泳いで遊ぶことが恒例になっており、教授らは事前に注意や警告するなどの義務を怠った、と主張している。 大学は事故を受け、教職員らでつくる調査委員会を設けた。部員などへの聞き取りの結果、「個人ないしパートで深みに飛び込むようなことが過去にもあった」「自分だけ拒否で