ソフトバンクの孫正義社長は25日、電波の周波数の割り当てを決定する方法が不透明だとして総務省に抗議した。 総務相の諮問機関「電波監理審議会」が26日に新たに2・5ギガ・ヘルツ帯の周波数の割り当て先企業を決定する予定で、ソフトバンク系のワイヤレスシティプランニングとKDDI系のUQコミュニケーションズの2社が申請している。 総務省がUQに割り当てる方針を固めたと、25日に一部で報道されたことを受けて、孫社長は総務省を訪れ、26日の決定を延期し、審議会で2社を対象にした公開ヒアリングを開催することを求める文書を総務相らに提出した。 孫社長は記者団に対し「総務省の人間が密室で、主観で、書類を見て決めるプロセスがおかしい」と述べ、行政訴訟の提起も検討する考えを明らかにした。