米国債の格下げを発表したばかりに、袋叩きに遭う 2011年8月5日、信用格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が、アメリカ国債の格下げを発表し、全米のみならず世界中を震撼させました。「S&Pによる米国債の格下げ」は史上初の出来事で、それまで米国債は最上位の「AAA(トリプルA)」をなんと70年間もキープし続けていたのです。それが、今回の1段階引き下げによって初めて「AA+(ダブルAプラス)」という屈辱を味わったわけで、アメリカ人が受けた衝撃の大きさは容易に想像できます。 実際、米国債格下げのニュースが出た直後から、多くの米政府関係者や金融機関の大物たちがS&Pを公然と非難し始めました。「格下げの根拠が薄い」「インサイダーの疑いがある」……等など。 まずニュースが出た翌日の8月6日には、米財務省の公式ブログに、S&Pが2兆ドルの計算ミスをしているとの指摘が掲載されます。財務省が、
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