経営再建中のシャープが高精細の4Kテレビ「アクオス」新商品の広告に、モデルで歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさん(22)を起用したことが話題だ。アクオスをあまり知らない若者にアピールして購入層を広げる考えだが、女優の吉永小百合さん(70)の長年の指定席を奪ったと思えば奇抜な人選といえる。看板機種が160万円以上もするため「富裕層に訴求するなら吉永さんのままの方がいい」との声もあるなか、シャープの思惑はどこにあるのか。(織田淳嗣) ◆夏商戦で巻き返し 舞踏会場で極彩色の衣装に身を包んだきゃりーさんが踊り、「美は、細部に宿る」と語る。6月28日から放送されているCMだ。宣伝するのは画質を「8K」並みに引き上げた液晶テレビ「4Kネクスト」だ。 80型で価格は税抜き168万円。きゃりーさんを支持する若者層が簡単に手が届く商品ではない。シャープのブランド戦略部の西野正彦副部長は「下位モデルを含めた『シャー