軽井沢の1軒の老舗旅館から、国内外で37ヵ所のリゾートを運営する大注目の企業へ――。前身となる旅館開業から今年で103年を迎える星野リゾート。飛ぶ鳥を落とす勢いの秘訣はどこにあるのか。オンライン消費者コミュニティの開発・運営を手がけるクオン株式会社の武田隆代表取締役が、星野リゾート代表の星野佳路氏に、同社の「企業の遺伝子」を聞いた。(この記事は2016年4月11日収録のラジオ番組「企業の遺伝子」の内容を活字にしたものです/オリジナル番組制作:JFN、番組企画:クオン株式会社、画像提供:株式会社星野リゾート、構成・編集:編集工学研究所、番組パーソナリティ:武田 隆、春香クリスティーン) 運営だけを行うビジネスモデルへ 動機はバブル経済の崩壊だった 星野佳路(ほしの・よしはる) 1960年、軽井沢「星野温泉旅館」の長男として生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業後、1986年米国コーネル大学ホテル