功績だけで人の優劣ははかれない! サンデル教授が批判するメリトクラシーの功罪。【コトバから考える社会とこれから】 能力主義、あるいは功績主義とも訳される「メリトクラシー」。個人の努力や実績次第で、社会的地位を向上させ得るとする概念は、資本主義社会の原動力でもあったが、今、そこに潜む危うさも指摘される。「メリトクラシー」の功罪とは? パンデミックに襲われた世界各地で、エッセンシャルワーカーへの認識が大きく改められた。行き過ぎたメリトクラシーの弊害とも指摘される学歴偏重社会のパラダイムシフトとなるのか──イギリスでは、人々が収入よりも満足度を追求し、興味や適性に合う職業を選択する傾向に。伝統遺産クラフト協会によると、茅葺き屋根職人、石工など一時絶滅しかけた職種に近年働き手の増加が見られるという。また、1970年代半ばに62だった独立系チーズ製造者は現在 300あまりに。AI の