不惑の日中-国交正常化40周年- 日本と中国が国交を正常化してから今年で40年。人間なら「不惑」の年だが、両国は今、沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題などで揺れる。 9月の日本政府の尖閣諸島国有化を受け中国政府は高官往来の中止など相次いで対抗措置を取り、両国は国交正常化以来、政治的に最も冷え込んだ関係に陥った。政府間の激しい対立を受け地道な交流を続けてきた地方自治体にも、その余波が広がる。 「日本政府の島の買い上げに中国人はひどく傷ついた」「歴史的に見て、尖閣諸島は日本の領土だ」—。国慶節(中国の建国記念日)の10月1日に横浜中華街で開かれた祝賀レセプション。 程永華 (てい・えいか) 中国大使と、神奈川県の 黒岩祐治 (くろいわ・ゆうじ) 知事が壇上で繰り広げた応酬に会場では“微妙な空気”が広がった。