佐賀大学は29日、女子大学院生を指導中に殴ってけがをさせた農学部の男性准教授(43)を諭旨解雇処分にしたと発表した。処分は19日付。 同大によると、准教授は昨年10月2日、自身の研究室内で、女性を含む2人の学生を指導中、きちんと発表が出来ていないなどの理由から、「マジックハンド」と呼ばれるおもちゃで女性の左肩を4時間にわたり数十回殴り、1週間のけがを負わせた。昨年12月に傷害容疑で書類送検され、今月9日付で不起訴(起訴猶予)処分となっていた。 同大の調査では、准教授が女性に対し、少なくとも昨年2月から、ペットボトルを投げつけたり、「田舎人」「救いようのない馬鹿者」と夜中に複数回、携帯電話にメールを送ったりするなどのアカデミック・ハラスメント(教員の地位を利用した嫌がらせ)があったと判明した。准教授は、「熱心な指導」だとして「アカハラ」の認識はなかったと弁明したという。 佛淵孝夫学長は