「僕はこのワールドカップ(W杯)がアフリカ大陸に留まるよう心から願っている。そしてそれは可能だと信じている」――カメルーン代表サミュエル・エトーのこの言葉に象徴されるアフリカの夢は2日、2時間を超える死闘の末、ガーナがウルグアイに敗れた瞬間に終わりを告げた。それは――少なくともピッチ上では――アフリカにとってのW杯の、悲しく劇的な幕切れだった。 それでもガーナは、アフリカの希望の火を存続させることに成功したのだ。グループリーグが終わるころには、「南アW杯での、アフリカ勢の失脚の理由」といったタイトルの分析記事が次々と出始め、実際、今大会でのアフリカ勢は期待を大きく裏切ったように見えていた。そしてそれを救ったのが、初のベスト8進出を果たした“ブラックスターズ”ことガーナだったのである。 歴史的ベスト4まであと一歩だった。延長後半の120分には決勝弾となるはずだったシュートをウルグアイのF