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Bookに関するservandoのブックマーク (614)

  • 余談:モーレツ営業係長としてのチェ・ゲバラ、および商品としての革命 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary チェ・ゲバラのキューバ革命とそれ以降の成功と挫折は、上(カストロ) がお膳立てしたうえでのモーレツ営業係長的な成功と、そしてそれが勘違いしたまま部長になってしまい、お膳立てがなくなって思うように事態が進まなくなったときの困惑、シバキ主義とパワハラ化、一気に立て直そうとする焦り、かつての栄光を夢見ての挫折、といったプロセスで説明できるのではと思う。 そしてそこでは、その営業係長として売り込んでいた「革命」という商品の変化も効いてくる。20世紀社会主義革命は、機械化と量産による生産性向上と、その恩恵の平等な分配で万人にパンを与えるというパッケージ商品。だがもし機械化が成功しすぎてパンくらい無人でも平気で提供するようになると、そもそもの労働が不要になるために逆に合理化/機械化反対を余儀なくされ、イノベーションも否定することになり、一方で人民の「パン以外もよこせ

    余談:モーレツ営業係長としてのチェ・ゲバラ、および商品としての革命 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 「反響がなくて…」「実は文庫化の話は…」1967年に『百年の孤独』を担当した編集者が明かした裏話 | インタビュー | Book Bang -ブックバン-

    長年、「文庫化したら世界が滅びる」と噂されてきたガルシア=マルケスの『百年の孤独』。昨年末の文庫化発表以来、ひとつ情報解禁するたびにSNSでトレンド入りし続け、ついに6月末、新潮文庫版が書店に並びました。発売後半月にしてたちまち7刷、累計26万部に達しています。日国内のみならず、スペインやラテンアメリカ諸国のテレビや新聞でもニュースとして報じられたほどの爆発的売れ行き。 原著がアルゼンチンの出版社から刊行されたのは1967年、邦訳の刊行は72年のこと(99年に改訳版刊行)。スペイン語圏では刊行当初から「ソーセージのように売れた」そうですが、日語版は初版4000部で、重版がかかるまでに5年かかり、その2刷もわずか1000部(アルゼンチンでは初版8000部が2週間で売り切れた)。世界中で46の言語に翻訳され、発行部数が累計5000万部に及び、いまや神話になろうとしているこの作品、日語版担

    「反響がなくて…」「実は文庫化の話は…」1967年に『百年の孤独』を担当した編集者が明かした裏話 | インタビュー | Book Bang -ブックバン-
  • 『学習まんが 世界の歴史』22年ぶりに全面一新 全18巻の表紙絵は『ジョジョ』『ヒロアカ』作者ら16人担当

    集英社は23日、歴史を楽しみながら学べる漫画『学習まんが 世界の歴史』全18巻を、22年ぶりに全面リニューアルすると発表した。全18巻の表紙イラストは、『ジョジョの奇妙な冒険』作者・荒木飛呂彦、『キングダム』原泰久、『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平ら16人の人気漫画家たちが描き、10月4日に発売される。

    『学習まんが 世界の歴史』22年ぶりに全面一新 全18巻の表紙絵は『ジョジョ』『ヒロアカ』作者ら16人担当
  • [書評] ケマル・アタチュルク (小笠原弘幸): 極東ブログ

    中公新書の新刊とされている『ケマル・アタチュルク』の表紙を見たとき、ほんの数秒だが、私にはちょっとした混乱があった。「あれ?改版したのかな」と勘違いしたのである。「ケマル・アタチュルク」という表題のインパクトが強く、その上部に記されている著者の小笠原弘幸氏の名前にふとした失念があった。が、すぐに、「ああ、『オスマン帝国』の小笠原さんか」と思い出しつつ、書を開いた。 冒頭、「トルコ共和国の首都、アンカラ。その丘のひとつに建立された、巨大な廟がある。」と読むや、私も見た、壮大なアタチュルク廟の思い出が蘇った。 書を見たときの、この、自分の、わずかだが、混乱の理由は、「すでに中公新書には大島直政氏の『ケマル・パシャ伝』があるではないか?」と連想したからである。勘違いである。それは新潮選書であり、大島直政氏の中公新書の書籍は『遠くて近い国 トルコ』である。この新書は1968年の刊と古く、先の新

  • 『海賊たちは黄金を目指す』未知の「南海」に挑んだ海賊たちの冒険記  - HONZ

    1680年4月5日の夜明け、イギリス人を中心とした331人のバッカニアが遠征の途に就いた。この遠征は現在のパナマ領内に横たわるダリエン地峡を大西洋側から徒歩で越え、太平洋側のスペイン植民地を襲撃するという、途方もなく野心的な試みであった。彼らの行く手にはこれまで何度もヨーロッパ人を拒み続けてきた蒼としたジャングルと連なる山々が待ち構えているのだ。 この遠征には歴史に名を遺す数人の海賊たちが参加していた。彼らの数人はこの遠征を記録しており、その中のひとり数学者でもあるバジル・リングローズの航海記録が後に『アメリカのバッカニア』として出版され人気を博した。他にも策士で卓越したリーダーシップを持ちながら、感情のコントロールが効かないバーソロミュー・シャープや後に作家、博物学者としても活躍するウィリアム・ダンピア、彼らの味方となる原住民クナ族に深い関心を寄せる外科医ライオネル・ウェーファー、20

    『海賊たちは黄金を目指す』未知の「南海」に挑んだ海賊たちの冒険記  - HONZ
  • ピケティ『資本とイデオロギー』読書ガイド - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    目次: 目次: はじめに 1. 『資とイデオロギー』の概略 1.1 .『21世紀の資』のあらすじ: 1.2. 『資とイデオロギー』の全体的な話 1.3. 『資とイデオロギー』のあらすじ 第I~II部:歴史上の格差レジーム/奴隷社会&植民地 第III部:20世紀の大転換 第IV部(その1):政治的対立の次元再考——問題編 第IV部(その2):政治的対立の次元再考——対策案 (第17章) 第IV部(その3):政治的対立の次元再考——対策案 (その他随所) 2. 通読する必要はないと思う 3. タイプ別読み方 『21世紀の資』の続きとして読みたい人、つまり経済格差とその対応を知りたい人は…… 経済格差への対応を知りたい人は…… 世界各地の格差の変動プロセスの比較に興味ある人は…… 4. 最後に はじめに このたび、ついについに難産の子、ピケティ『資とイデオロギー』が出ました。 資

    ピケティ『資本とイデオロギー』読書ガイド - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである』書けなくなった批評家を救ったもの - HONZ

    ひさしぶりに会った知人の変貌ぶりにショックを受けることがある。書を書店で見かけた時の驚きもそれに近い。表紙の男性と著者名が一瞬つながらず、人だと気づいて衝撃を受けた。別人のように痩せている。それも何か大病を患ったことをうかがわせるような痩せ方ではないか。 90年代からゼロ年代を通じた福田和也の活躍ぶりは、まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」という言葉がぴったりだった。「月300枚書く」と人が言っていたように、文芸評論や時事評論、エッセイ、コラムを書きまくり、ワイドショーのレギュラーコメンテーターを務め、文芸誌『en-taxi』を編集し、母校である慶應大学の教壇にも立った。当時、夜の街でもしばしば著者を見かけた。バリバリ仕事をしつつ遊びもこなす姿が眩しかった。 著者を知ったのは学生時代のことだ。江藤淳に才能を見出されたというふれこみで、雑誌『諸君!』でいきなり連載が始まった。破格の扱いだった。

    『保守とは横丁の蕎麦屋を守ることである』書けなくなった批評家を救ったもの - HONZ
  • SNSの「ウケる物語推し」が招く「怒り消費」依存症

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    SNSの「ウケる物語推し」が招く「怒り消費」依存症
  • フォーゲル他『十字架の時:アメリカ奴隷制の経済学』:おもろいでー。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ポランニーで、ダホメの輸出側の奴隷事情を見ました。 cruel.hatenablog.com それで奴隷に興味が出てフォーゲルの『十字架の時:アメリカ奴隷制の経済学』を読み始め、訳し始めてしまいました。まだ前半だけ。もちろん、フォーゲルはずいぶん長生きしたし、翻訳権は当分フリーにならないので、みなさんは読んではいけません。以下にあるけれど、見ないように。 フォーゲル&エンガーマン『十字架の時:アメリカ黒人奴隷制の経済学』(まだ前半だけ、pdf18MB) なぜか知らないが、目次のハイパーリンクがずれていて、きちんと当該の章にジャンプしなくなっている。もちろん、みなさんはご覧にならないでしょうから関係ないけれど。あと、Excelで作り直したグラフの相当分は、目分量で原著のグラフから数字を読み取って再現したものなので、完全に厳密ではありません。プラマイ3%くらいの誤差はあるはず。 著作権を遵守す

    フォーゲル他『十字架の時:アメリカ奴隷制の経済学』:おもろいでー。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ポランニー『ダホメと奴隷取引』:18世紀ダホメ経済と社会主義はまったく同じ! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary ポランニー『ダホメ王国と奴隷貿易』に描かれている17-19世紀ダホメ王国は、市場システムを持たない。国内ではすべての作物を王様が召し上げ、一大宴会でそれを民草に配り、それ以外のわずかな部分を、王が配るタカラガイで、市場で定額で売買させる。そして外国との取引と、そのための産物生産 (奴隷狩りの戦争) は王様が独占し、民には外国製品は贈り物としてわたすだけ。これは、政府がすべて召し上げ、配給し、それで対応仕切れない部分の調整を市場での取引で行い、外貨取引は政府が全部仕切るという、キューバなどの社会主義経済とほぼ同じ。結局、ある生産力=生産技術の水準により、合理性を持つ経済システム=分配方式は決まってしまうということではないのか? 社会主義とか部族社会とか、イデオロギー関係ないのでは? するとこんどこそ資主義が変わるとかいう主張もかなり怪しいのではないか。

    ポランニー『ダホメと奴隷取引』:18世紀ダホメ経済と社会主義はまったく同じ! - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • カブレラ=インファンテ『煙に巻かれて』:葉巻をめぐる、愛情あふれるウンチクと小ネタとダジャレ集。気楽で楽しい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary カブレラ=インファンテ『煙に巻かれて』(青土社、2006) は、葉巻をめぐる歴史、文学、映画政治、その他ありとあらゆるエピソードを集め、さらにダジャレにまぶしてもう一度昇華させた楽しい読み物。著者が逃げ出したキューバへの郷愁もあり、単なる鼻持ちならないウンチク談義に終わらないまとまりを持つ。ギチギチ精読するではなく、楽しく拾い読み、流し読み、如何様にも読めるいい (つーか、こんなエグゼクティブサマリーつけるべきではそもそもない)。若島正の翻訳も、言葉あそびが強引にならずお見事。 最近、プーチンがらみの話とか、マジな堅いばっかり読んでいるし、こちらも真面目に読んで怒ってばかりなので、ときに気軽で楽しいを読むとホッとする。そんな一冊が、このカブレラ=インファンテ『煙に巻かれて』。 煙に巻かれて 作者:G. カブレラ=インファンテ青土社Amazon

    カブレラ=インファンテ『煙に巻かれて』:葉巻をめぐる、愛情あふれるウンチクと小ネタとダジャレ集。気楽で楽しい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
  • ラフィ『カストロ』:ほぼ唯一のまともな意味での伝記。視点も批判的だが明確で最新。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary ラフィ『カストロ』(原書房、2017) は、2021年時点で日で出ている最新のカストロ伝。他の伝記が公式プロパガンダの羅列にとどまるのに対し、カストロに対するきわめて批判的な視点を元に、一般人がカストロの生涯を見て疑問に思う、革命への参入動機、少人数なのになぜ勝利できたのか、その後もなぜ権力が続いたか、ソ連の工作の影響などについて、明解な視点と説得力ある記述を行っている。 米ソ関係とその中のキューバ の位置づけ、という視点しかない他の伝記に比べ、南米におけるコミンテルンのオルグ活動、兄弟の戦略的な役割分担、政権を取ってからの壮絶な粛清と政敵弾圧の記述は圧巻。また文化的弾圧、人間関係、政策評価など他の伝記で無視されている内容にも、詳細な分析が行われる。 批判的なその論旨に賛成だろうと反対だろうと、議論の基盤として使える情報と論理があり、読者が自分の立ち位

    ラフィ『カストロ』:ほぼ唯一のまともな意味での伝記。視点も批判的だが明確で最新。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ゲームブック「ファイティング・ファンタジー・コレクション」レビュー 「さあ、ページをめくりたまえ。」ゲームブックの金字塔が初邦訳を引っさげて復活!

    ゲームブック「ファイティング・ファンタジー・コレクション」レビュー 「さあ、ページをめくりたまえ。」ゲームブックの金字塔が初邦訳を引っさげて復活!
  • そうだったのか! 新しい知識を得る快感ここにあり『西暦一〇〇〇年 グローバリゼーションの誕生 』 - HONZ

    を読む楽しみはいくつもあるが、全く知らなかった知識を得るのは最大の醍醐味ではないか。この『西暦1000年 グローバリゼーションの誕生』は、そんな一冊。これまで脳に蓄えてきた常識が一気に覆さえていくような快感を味わうことができる。 一般的にグローバリゼーションといえば、15世紀中頃の大航海時代から始まるとされる。しかし、このの著者、イェール大学歴史学教授のヴァレリー・ハンセンによると、それは西欧中心史観にすぎない。それより400年以上も前、西暦1000年頃にグローバリゼーションは始まりをつげていたという。 それは、なにかが発明されたことによって始まったわけではない。「中世の温暖期」を迎え、農業生産が向上し、人口が増えたという要因が大きい。あくまでも推測であるが、当時の世界人口はおおよそ2億5千万人とされている。もちろんグローバリゼーションといっても、外国の品物が店先に並んだりというような

    そうだったのか! 新しい知識を得る快感ここにあり『西暦一〇〇〇年 グローバリゼーションの誕生 』 - HONZ
  • 『見えない人間』ラルフ・エリスン|僕を見てくれ、人間として扱ってくれ - ボヘミアの海岸線

    「僕を見てください! 僕を見てくださいよ!」 ーーラルフ・エリスン『見えない人間』 感情と尊厳を持つひとりの人間として扱われたい。おそらく誰もが持つであろう願いだが、実現は思いのほか難しい。人種、性別、特徴、そのほかさまざまな理由で、人や社会は、自分とは異なる人を「人間ではないなにか」としてぞんざいに扱う。 「僕は見えない人間である。僕の姿が見えないのは、単に人が僕を見ないだけのことなのだ」 「見えない人間」とは、無視されるか、都合のいい道具として利用されるかして、ひとりの人間としては扱われないことだ。 1930年代、ニューヨークの地下どこかにいる黒人青年が、怒りをあらわにしながら、都合のいい道具として扱われてきた過去を饒舌に語る。 彼は奨学金を勝ちとって大学に進学したものの、白人の有力者がらみの事件で目をつけられて、大学を追放されてしまう。地元を離れてニューヨークのハーレム(黒人街)に流

    『見えない人間』ラルフ・エリスン|僕を見てくれ、人間として扱ってくれ - ボヘミアの海岸線
  • 『怒りの時代 世界を覆い続ける憤怒の近現代史』 - HONZ

    書『怒りの時代││世界を覆う憤怒の近現代史』は、インドの評論家で作家のパンカジ・ミシュラのAge of Anger: A History of the Present を全訳したものである。原書は2017年1月、イギリスのアレン・レーンから刊行された。刊行直後からイギリスやアメリカを中心に話題となり、「ニューヨーク・タイムズ」や「ガーディアン」などの有力紙に書評が掲載され、大きな反響を呼んだ。『怒りの時代』は著者のミシュラの7冊目の著作に当たり、邦訳書としては20世紀初頭のアジアで 活躍した三人の思想家、イスラム活動家のジャマールッディーン・アフガーニー、中国の梁啓超 、英領インドの詩人ラビンドラナート・タゴールの業績と思想を解き明かした『アジア再興ーー帝国主義 に挑んだ志士たち』(園部哲訳、白水社、2014年)に次いで2冊目となる。 21世紀、グローバル化された世界で、人びとは新たに結

    『怒りの時代 世界を覆い続ける憤怒の近現代史』 - HONZ
  • コンドルセ『人間精神進歩史』なかなかおもろい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ピケティの新著、翻訳鋭意進めております。その中で古いがたくさん引用されてて、中にあったのが、コンドルセ。 人間精神進歩史 第1部 (岩波文庫 青 702-2) 作者:コンドルセ発売日: 1951/03/05メディア: 文庫 引用ヶ所の邦訳ページを調べなくてはならないので、古いだけど入手して (古で買って)、あまり期待せずにざっと読んだけど、おもしろいなあ。人間の精神がだんだん発展してきて開明的になってくるよー、という話で、とても明解。人が進歩すれば環境が変わり、その価値観もかわって、戦争とか迷信的な宗教とかに囚われることもなくなり、理性的な取引に基づいて公正な取引が主流になる、という話。 で、ピケティのでは、コンドルセはちょっとボケ役になっている。コンドルセの議論は、人間の理性が進歩すれば、バカみたいな財産への固執もなくなるから、格差は自然に解消されるよ、というもの。それについて、

    コンドルセ『人間精神進歩史』なかなかおもろい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』 - HONZ

    あんり氏は神学者で、その研究内容は必ずしも一般向けとは言えない。著作で扱っているのも、キリスト教の教義論争がメインコンテンツだ。なのに、その内容は、いつも同時代の問題意識にぴったりとシンクロしている。『反知性主義』しかり、『異端の時代』しかり。 今回の『不寛容論』も、まさにそういうだ。 日人はなんとなく、「キリスト教もイスラム教も、一神教で凝り固まっている連中って独善的だよね。それに比べて、多神教の日人はずっと寛容じゃん!」と思っている。実際、和辻哲郎、梅原猛、山折哲雄といった哲学系の日研究者でそう主張している人も少なくない。しかし、森氏は「それは違う」とはっきり述べている。 2018年に刊行された『現代日の宗教事情』というに紹介されている「世界価値観調査」によると、日は、調査対象となった6カ国(アメリカ中国、インド、ブラジル、パキスタン、日)の中で、「他宗教の人を

    『不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学』 - HONZ
  • 「生誕100年、チャーリー・パーカーが 2020年に遺したもの」トークイベント・レポート

    故チャーリー・パーカーの生誕100周年を記念した最新評伝の邦訳『バード チャーリー・パーカーの人生音楽』刊行を記念して、編集者の池上信次さんをホスト役に、音楽家の大友良英さんと音楽評論家・編集者の村井康司さんを迎えたトークイベントが、2020年12月17日(木)下北沢 屋B&Bにて開催された。 当日は蓄音機でパーカーや当時のミュージシャンのSPを聴きながら〈当時のパーカーを追体験する〉スペシャルなイベントとなった。この蓄音機は池上さんが持参されたもので、かけているのは池上さんのSPレコード・コレクションから。 蓄音機のモデル名は「HMV 102」、イギリス製でおそらく1940年代に製造されたものとのことです。 『バード チャーリー・パーカーの人生音楽』刊行記念 村井康司×大友良英×池上信次 鼎談 チャーリー・パーカーはビバップを発明した人 池上信次(以下池上):日は『バード チャー

    「生誕100年、チャーリー・パーカーが 2020年に遺したもの」トークイベント・レポート