いまアラン・ド・ボトンの『もうひとつの愛を哲学する』を読んでいるが、かなりよい本である。ステータスに人びとがどのようにとり憑かれてきたか、悲しいほどにえぐり出している。 私たちは人から見下されたり、軽蔑されたり、侮辱させられたりすることを死ぬほど恐れているのである。だから金や地位や名誉を必死に追い求めるのである。それらの華々しい成功の物証はすべてかれが負ってきた心の傷だと見なせるのである。 孔子は「利益より、正義を求めよ」といったそうである。ステータスより、無名であるが、道徳的に正しい人のほうがどんなにすばらしいことか。いまの世の中はそういった美徳がすっかり忘れ去られている。利をとるより、正しい人でありたいものである。 やはり私の中にもステータスを求める気持ちは拭いがたく植えこまれている。私が解毒剤としてもとめた先人たちの知恵とは以下のようなものである。またまた再UPします。とくにアウレー