【1月2日 AFP】米上院は1日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が拒否権を行使した国防権限法案を再可決した。現政権で議会が大統領の拒否権を覆したのは初めて。任期終了を控えたトランプ氏にとって屈辱的な打撃となった。 同法案は、2021会計年度の国防予算総額を7405億ドル(約76兆円)とする内容。昨年12月上旬に上下両院を問題なく通過していたが、トランプ氏は多数の理由を挙げて異議を唱え、23日に拒否権を発動した。 下院は28日、賛成322反対87で同法案を再可決。与党・共和党が多数を占める上院も賛成81反対13と、大統領の拒否権を覆すのに必要な3分の2を大幅に上回る賛成多数で再可決した。(c)AFP/Brian KNOWLTON