数年前からHCD(Human Centered Design:人間中心設計)の啓蒙・普及団体であるHCD-Netにおいて、HCD/UXD手法論のデザイン実務家向け教育のお役目を頂戴している。 いろいろなレベルや産業クラスタに属している学習者にいろいろなことをお教えすることは、自分自身の考えの整理と新しい視点の発見のためにとても役立つので、可能な限りそういった機会はありがたくお請けするようにしているのだが、先日まさに考えさせられる質問を受けたので自身の備忘録を兼ねて書いておきたい。 昨年から某所において、たった5日間でHCD/UXDにおける主要なデザイン手法を学び、デザインプロセス全体を実践演習形式で経験する、というクレージーなブートキャンププログラムを用いて連続講義形式で実施している。 その連続講義内の質疑応答的なディスカッションの際に、ある受講者(現役大学生)が、 「ペルソナって古くない