梅原さんの本における印象深いプロットのひとつ。それは、彼が格闘ゲームを何度も「人間と人間の勝負」と呼ぶことです。 どんな相手でも、ひとりの人間を攻略するのは容易ではない。 強気なのか謙虚なのか、好きなものは何か、どういう家庭環境で育ったのか、どんなゲームが好きなのか、これまでどういうゲームをやってきたのか・・・。 そこまで考えて、必死に分析してもなかなか理解できるものではない。 (中略) 試行錯誤を繰り返し、いろんな戦い方をテストし、成功と失敗を繰り返して初めて、ひとりの人間を倒すことができる。それが、本当の人間と人間の勝負だと思う。 僕がやっていることは“人を理解する”ことが欠かせないし、表面的な戦略だけでは勝ち続けられない高尚な世界だ。 そうだったんだ。対戦ゲームって人間ゲームだったのね。 で、よくよく考えてみたらゲームには、「人間と人間の戦い」と、そうでないものがあるんだよね。 実は