2年前、事故によって半身不随となりながら、車椅子の障害者としての日常を動画投稿サイトで明るく発信し続ける女性がいる。山形県鶴岡市在住のユーチューバー、渋谷真子さん(29)。障害者のタブーのように扱われる排せつやセックスについても包み隠さず語り、チャンネル登録者は約8万人に達した。「特別でも何でもない、2度目の人生」と語る彼女の強さはどこから生まれてくるのか。その思いを聞いた。【生野由佳/統合デジタル取材センター】 10月下旬、待ち合わせた東京都内のホテル喫茶店に、渋谷さんは自らデザインしたロゴ入りのパーカと、パンツ姿で現れた。くるんとまつげをカールした目元が愛らしい。ほぼ毎月上京しており、今回はユーチューバーとしての打ち合わせのためだという。記者の目を見ながら、車いす生活の日常をはきはきと、時に笑い話を交えて説明する。「人並みに落ち込む日もあるけど、歩けないことを悩んでも仕方ありません。動