日本でも睡眠と生産性の関係が注目されている。時間生物学の分野では研究がさらに進み、個々人がそれぞれ「クロノタイプ」をもっており、労働時間をそちらに合わせたほうが効率性・生産性が上がることが実証されはじめているという。 だが、どうやって自分のクロノタイプを知るのか。それに合わせたフレキシブルな労働時間の設定は可能なのか。最新の研究や実例を紹介──。 個々人の「クロノタイプ」 数年前、科学者たちはドイツにある「ティッセンクルップ」製鉄工場というリアルな現場で実験をした。早起きが得意な人を朝のシフトに、宵っ張りの人を夜のシフトに入れたのだ。 初めは疑わしく思っていた工員たちはほどなく、仕事後の夜に1時間長く眠れるようになった。研究者たちが勤務時間を工員それぞれの体内時計に合わせただけで、人々はより長く、より良く休めるようになったのだ。 ミュンヘンのルードヴィヒ・マキシミリアン大学の時間生物学者で
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