厚生労働省から自称障害者団体「凛(りん)の会」(現・白山会、東京)を郵便割引制度の適用団体と認めた偽の証明書が発行された事件で、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われ、無罪を主張する同省元局長村木厚子被告(54)の第16回公判が29日、大阪地裁であった。前回に続き、元局長の共犯とされる元担当係長の上村(かみむら)勉被告(40)を捜査段階で取り調べた検事(35)の証人尋問があり、検事は検察側の質問に対し、取り調べ中に元係長と2度、トランプをしたことを明らかにした。 検事は、トランプをしたのは(1)上村元係長を同罪で起訴した昨年7月4日(2)それ以前に元係長が両親と接見する前日の2度で、勾留(こうりゅう)されていた大阪拘置所でやったと証言した。取り調べ中、トランプをすること自体は、捜査上、特に問題とはされていない。 検事は理由について「(元係長が)眠れないと話しており、両親に心配そうな顔を