酒気帯び運転の罪を軽くしてもらおうと、証人を装い「飲酒量が減った」などとする陳述書を偽造し、公判で提出したとして、長野地検は2日、有印私文書偽造、同行使の罪で長野県須坂市の看護助手、竹前隆一容疑者(48)を起訴した。 起訴状などによると、竹前被告は昨年7月、長野市内で車を運転中に追突された際、酒気帯び運転が発覚し逮捕。同12月に在宅起訴された。今年2月9日ごろ、行きつけの居酒屋経営者の名前を使い「(事故以降)月に1〜2回しか見えません。飲む量も本当に少なくなりました」などと書いた陳述書を偽造。同月22日の長野地裁の公判で、情状証拠として弁護人を通じて裁判所に提出した、としている。 地検が居酒屋の経営者に問い合わせたことで発覚した。口裏合わせはしていなかったという。