岸田文雄内閣は4日、組閣初日に行うのが通例だった新閣僚による首相官邸や省庁での就任記者会見を見送り、松野博一官房長官を除いて全員実施しなかった。会見が翌日の未明に及ぶケースがあり、閣僚や補佐する官僚の負担を回避する。多くの閣僚が5日に初会見する異例の対応となる。働き方改革を優先した形だが、国民への説明機会が遅れることになる。 従来、就任会見は、組閣後に官邸で順番に行い、日付をまたいでも全閣僚が終わるまで開かれていた。閣僚によっては官邸での会見に続き、各省で2回目の会見を実施。今回はいずれの会見も見送られた。 5日の閣議後会見が就任会見を兼ねる。