活躍する日本人宇宙飛行士や金星探査機の打ち上げ。華やかなニュースを支える縁の下の力持ちが、ロケット組立作業員です。 名古屋港にあるロケット工場。約40人の技術者が、組み立て作業を行っています。入社3年目の加藤航希さん(23歳)は、もともと航空整備士に憧れて専門学校まで進みましたが、故郷の愛知県でロケットがつくられていることを知り、この会社を選びました。 仕事で大切なのは、設計図や指示書に忠実に組み立てること。エンジンや燃料タンクなどの大物の結合もあれば、コンピュータの配線を1本ずつ確認しながらつなぐ場合もあります。作業後は、すべて専門の技術者がチェック。失敗は許されません。 6月、加藤さんはロケットの頭脳と言われる制御装置のコネクタをつなぐ大役を任されました。1本でも不備があれば、打ち上げは失敗です。果たして、うまくできるのでしょうか?宇宙というとてつもなく大きな世界に想いをはせる、