日立製作所は2010年5月27日、クラウド事業強化のために、日立グループ4社のクラウド担当部隊300人を集めた新組織「クラウド事業統括本部」を設立すると発表した。新組織を軸に基幹システムや社会インフラへのクラウド適用を推進し、2012年に2000億円、2015年には5000億円のクラウド関連売上高を目指すとする。 同社 執行役員常務 情報・通信システム社プラットフォーム部門CEOの佐久間嘉一郎氏(写真)は、クラウド事業の方針について、「プライベートクラウドとパブリッククラウドが混在した“ハイブリッドクラウド”で、企業情報システムへのクラウド適用を拡大していく」と説明。さらに、「当社は長きにわたり社会インフラのシステム構築・運用を行ってきた実績がある。その構築・運用ノウハウをクラウドに適用することで、今後は企業情報システムだけではなく、電力や鉄道、金融システムなどミッションクリティカルなシス