今週のコラムニスト:レジス・アルノー 今度の総選挙に向けたマニフェスト(政権公約)で自民党も民主党も全く触れない問題がある。移民問題だ。 日本で移民ほど大きなタブーはない。メディアが真面目に取り上げることもないし、政治家も巧みにこの話題を避ける。具体的なアイデアがあるのは、民主党衆議院議員の古川元久(彼は移民1000万人受け入れ構想を提案している)などごく一握りの人たちしかいない。 移民など来てほしくないというのが日本政府の本音だろう。入国管理当局は入国拒否管理局や純血管理局、鎖国管理局、あるいは門番とでも名称変更するべきだ。入国管理局は移民を歓迎しないどころか、門前払いにするために存在するのだから。 政府は外国人を歓迎していないことをあからさまに態度に示している。日本では現在、外国人のささいなミスに途方もない罰金を課すきわめて差別的な法律がこっそりと採択されようとしているし(たとえば住所
![「YOKOSO!ニッポン」の嘘](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/99e36f18a4ddfe14b96dc1f5fa6b5c173466d45f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fcolumn%2Fassets_c%2F2009%2F04%2Fcolumn_bnr_top_tokyo-thumb-200xauto.jpg)