第15回 金融機関の飛び込み営業は追い返すべからず 株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏 2006年8月11日 金融機関とは常に複数の取引を持つべし 前回のコラムで、わたしは「複数の銀行を競合させることで有利な融資条件を引き出す」「他行がセールスに来たときの提案書などは支店が泣いて喜ぶでしょう」と書きました。この件について、もう少し補足しておきましょう。 ときどき新規の金融機関の人が「御社に融資をしたい」と飛び込み営業に来ることがあります。こういうとき、普通の社長は「いや、間に合ってます」「我が社は××銀行さんと付き合いがありますから」などといって、にべもなく追い返してしまいます。 これは社長や経理担当者としては、絶対にやってはいけないことです。丁重にもてなして話を聞くべきです。どうせ話は30分程度で終わるから。中小企業だと、長くお付き合いをするメインやサブ銀行との取引に満足してし
中国に抗議した理髪店店主は日本人の恥か ちょうど瀋陽の日本総領事館の事件(2002年5月、中国の武装警察官が治外法権である日本総領事館に立ち入り、亡命を求める北朝鮮住民5人を身柄拘束した事件)が起きたころ、早稲田大学ではこんなことが起きたそうだ。 早稲田大学には中国人の留学生が730人ほどいるのだが、彼らのところへ、一斉に中国の親から「おまえは大丈夫か、まだ生きているか、日本人に仕返しを受けているんじゃないか」と問い合わせがあった。 そこで留学生たちは「大丈夫です、日本にいる方がよっぽど安全です、日本人は紳士的です」と返事をしたらしい。大学周辺では、商店街の理髪店で「中国人の散髪はしない」と断られた程度だった。 だが、その理髪店の店主は「日本人の恥」なのだろうか。そのような人がいたせいで、日本は損しただろうか。 僕はそのくらいの反応があるほうが正常だと思っている。つまり、
前回の「プロローグ」で、本シリーズでは、単に定性的にWeb2.0企業を語るのではなく、「データというメスでネット企業を『解剖』する」として、財務データや統計などを用いてネット企業の実像を明らかにしていきたいと述べた。 個別企業を分析する初回である今回は、「グーグル(Google)」を取り上げる。グーグルは、ご存じの通り検索サービスなどを提供している米国の企業であり、「Web2.0」を代表する企業であるが、同時にグーグルほど日本で“定性的に”語られている企業もないと思うからである。 グーグルに関する“評判” みなさんは、グーグルに対して、どのようなイメージをお持ちだろうか。 ・「検索技術がすごい会社」 ・「タダで世界中のWebを検索させてくれたり、 Gmailでギガ単位のディスクを無料で貸してくれる、気前のいい会社」 ・「Google MapやGoogle Earthで世界中の地図や衛
第37回 テレビCMが時代に取り残されていく ― 見るべきは視聴率ではなく視聴者心理? 経営コンサルタント 大前 研一氏 2006年7月19日 変化する視聴スタイルに視聴率調査が対応できない テレビの視聴率は伝統的な手法、つまりモニターとして登録されている家庭に調査機器を設置し、どのチャンネルを見ているかを集計するという手法を使っている。米国も日本もそうやって統計を取っている。これはいわゆる「スープの理論」だ。大鍋一杯のスープと小サジに取ったスープとでは味や成分に変わりはない。だからある程度の母数を押さえて視聴状況をチェックすれば全世帯の状況もある程度正確に分かる、という考え方だ。 ところが、この手法は現代のテレビの視聴方法と合わなくなっている。というよりもわたしに言わせれば、言葉は乱暴だがイカサマという感じがしている。まず、調査対象としている家庭数が少なすぎることが一点。そしてそ
レクサスの成功を支えた4P戦略 英国における満足度で6年連続首位 自動車などの顧客満足度調査で定評のある米JDパワー・アンド・アソシエイツが、英国における自動車(新車)の顧客満足度に関する2006年版調査結果を発表した。主要30ブランドの車を対象とし、2003年9月から約1年間に英国で新車を購入した消費者のなかから、購入後1年ないし2年半経過した消費者(具体的には2005年11月から2006年3月にかけて)を抽出して調査を実施している。およそ1万5000人から郵送で回答を得て、(1)品質と信頼性、(2)車の魅力、(3)アフターサービス、(4)車の維持費――の4つの視点で30ブランドの新車について顧客満足度を評価している。 その結果によると、第1位はレクサス(トヨタ自動車)で6年連続首位の座を維持している。100点満点に換算して87点であった。レクサスばかりか、国・地域別でみても日本車
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