飲酒運転をしないために利用するはずの運転代行で「抜け道」が横行している。福岡県警久留米署管内で、代金を節約しようと自宅や目的地に到着する前に「途中下車」し、その後、飲酒運転して帰宅する客が増えていることが、同署の調査でわかった。パトカーや検問が多い市街地を抜けたところで降りる客が多いといい、同署は農道や裏道などでも検問するなど飲酒運転撲滅に力を入れている。 久留米市中心部の繁華街「文化街」には、周辺市町などから客が集まる。夜になるとコインパーキングはいっぱいだ。一方、郊外には大きな駐車場が併設された焼き鳥店や居酒屋が並ぶ。筑後平野が広がる久留米市周辺では車は必需品。代行運転に頼る機会は多い。 代金は業者によって異なるが、初乗りは1キロあたり1千円前後が相場で、その後は1キロごとに数百円が加算されるという。タクシー会社の代行の場合は客はタクシーに乗ったまま帰ることができるが、代行専門業者