今年8月にヒューマン・ライツ・ウォッチの「ウガンダ:女性の障がい者 壁と人権侵害に阻まれて」の記事でお伝えしたとおり、ウガンダ北部では障害を持つ女性たちが差別や性暴力に直面し、苦しんでいます。 紛争後の復興事業の影で、ポリオなどの病気や、20年以上にわたった紛争ゆえに地雷などが原因で障がいをもって生きることになった多くの女性たちが、ひどい差別を受けながらも、忘れられた存在となっているのです。 ヒューマン・ライツ・ウォッチのウェブサイトに、「No One Knows Us」という特集が組まれています。今日はその特集の内容をご紹介しながら、ウガンダで差別に苦しむ障がいを持った女性たちにスポットを当てていきたいと思います。 北ウガンダの小さな村に住むフィルダさんは、紛争で、夫と息子、そして左足を失いました。片足だけで、5人の子どもの面倒を見ながら、畑仕事をしても家族を支えることができないフィルダ