青森県は太公望が釣り上げたアオリイカをマグロ漁の餌として提供してもらう代わりに、マグロの「さく」と交換するモデル事業を始める。餌の確保で長時間の重労働を強いられるマグロ漁師を支援するのが狙い。「津軽海峡本マグロ」の漁獲高に結び付け、2015年度末に迫る北海道新幹線奥津軽駅(仮称)の開業に伴う誘客策の一つとして、マグロ料理を売り込んでいく。 モデル事業は、津軽海峡本マグロの地元提供店を開拓中の三厩漁協(青森県外ケ浜町)で展開する。ITを活用し、漁師はマグロ釣りの餌となるアオリイカの需要量を漁協のデータベース(DB)に送信し、漁協は釣り人にその情報を伝える。 釣果があった釣り人は、提供可能な数量や引き渡し時間を漁協のDBに送信した上で生きたイカを漁協に運ぶ。釣り人には事前登録してもらい、イカ10パイ弱と漁協が冷凍貯蔵するマグロのさくとを交換する。 長時間の重労働が伴う漁師は高齢化が進み、