背広・制服組の混合見送り=文民統制弱体化を懸念−防衛省 背広・制服組の混合見送り=文民統制弱体化を懸念−防衛省 防衛省は31日、自公政権下でまとめられた組織改革案のうち、内局と幕僚監部にまたがる運用、整備各部門の統合など、背広組(文官)と制服組(自衛官)の一体化を目的とした制度について、2011年度予算概算要求への関連経費計上を見送り、白紙撤回する方針を固めた。民主党政権下で再検討を進めた結果、「シビリアンコントロール(文民統制)を弱めることになる」(幹部)と判断した。 部隊を指揮する「運用部門」については、内局の運用企画局を廃止して統合幕僚監部へ機能移管する案を撤回。また、車両や艦船などを調達する「整備部門」についても、内局と陸海空各幕僚監部の関連部署を一元化して「整備計画局」(仮称)を新設する案を見送る。 さらに、自衛官を内局の局次長や課長などの幹部ポストに積極的に登用する方針も