銀杏BOYZの9年ぶりとなるアルバム『光のなかに立っていてね』と『BEACH』が、かつて彼らが主軸としていたパンクロック路線から大きく飛躍した作風に仕上がり、注目を集めている。両作品にとことん惚れ込んだのは、お笑い芸人でありつつ、ロックを軸としたポップ・ミュージックへの造詣の深さで活動の場を広げるダイノジの大谷ノブ彦氏と、リアルサウンドでも執筆する音楽ジャーナリストの宇野維正氏。銀杏BOYZの熱心なリスナーである2人が、その魅力について語り尽くす。(編集部) 宇野:銀杏BOYZの新しいアルバム『光のなかに立っていてね』と『BEACH』が、1月27日付のオリコンチャートで2位と4位に入りましたね。大谷さんはこの間「オールナイトニッポン」で峯田君と対談して、このアルバムを「100万枚売りたい」って言ってましたが――。 大谷:まあロマンですけどね。でも、それくらい聞いてほしいアルバム。メインスト