内戦が続く中東のイエメンでこの1年間に1500人以上の子どもが死亡したとする報告書をユニセフ=国連児童基金がまとめ、内戦の当事者に政治的解決を呼びかけています。 ユニセフは戦闘が激化してから2年になるのに合わせて報告書をまとめ、27日、公表しました。 それによりますと、この1年間に戦闘に巻き込まれるなどして死亡した18歳未満の子どもは、その前の1年よりおよそ65%増えて1546人に上ったということです。 また、けがをした子どもは2450人、少年兵として戦うことなどを強制された子どもは1572人と、いずれも80%以上増え、状況が悪化していることを示しています。さらに、報告書は、食料が不足し、50万人の子どもが重度の急性栄養不良に陥っていると指摘しています。 ユニセフは、直ちに内戦を終わらせるべきだとして、内戦の当事者に政治的解決を呼びかけています。