海外組が不在となる東アジアカップの代表メンバーの中には、日本代表ではなじみの薄いフレッシュな新顔が多数含まれていた。2年前の同大会で柿谷曜一朗(バーゼル)や山口蛍(C大阪)ら、のちにW杯メンバーとなる新たな戦力が発掘されたように、今大会でもW杯予選に向けて新たな戦力の台頭が望まれる。今回の特集ではハリル・ジャパンの新鋭たちに所属クラブの番記者が迫った。第3回は昨季の三冠奪取に貢献したG大阪の右SB米倉恒貴にフォーカスする。 ▼「米倉だけは獲ってほしい」 27歳にして初のA代表入り。すでにプロ生活10年目に突入している二十代後半の選手に「シンデレラボーイ」という肩書きは本来ふさわしくないだろう。 だが、ほんの2年前までJ2リーグを主戦場としていた米倉恒貴にとって、2014年シーズンは文字どおりのシンデレラストーリーだった。 「1年目からこんなすべてがうまくいくなんて…。出来過ぎだけど、ちょっ