――とはいえ、「新しいスタジアムを作ります」とか「施設が古くなったので改修します」というのは、なかなか難しい話ではありますよね。基本的には行政なり、自治体の長なりが積極的にならないと。 里崎 スタジアム建設にせよ改修にせよ、大きな問題が2つあって、それはお金と行政のルールなんですね。改修するにしても、それなりのお金がかかるわけで、誰がそれを出してくれるのか。自治体が出すにしても、吹田のように寄付を募るにしても、それなりに高いハードルであると言わざるを得ない。それに加えて、行政のルールという縛りがある。行政とがっつり交渉できる人材がいるクラブというのも、まだまだ少ないと思います。この2つのハードルが、日本のスタジアムビジネスを阻んでいると言えるでしょうね。 ――最近、話題になっているサンフレッチェ広島のスタジアム問題は、まさに行政のルールというか、自治体の長が非常に消極的なことがネックになっ