Palmの身売り先がHPに決定した。ライバルのDellやLenovoがスマートフォン市場に参入する中、HPは「Palm webOS」で勝負する。 米Hewlett-Packard(HP)は4月28日(現地時間)、スマートフォンメーカーの米Palmを買収することで合意に達したと発表した。取引は、HPがPalmの株式を1株当たり5.7ドルの現金で買い取る形で行われ、買収総額は約12億ドル。両社の取締役会が買収を承認しており、5~7月期に完了する見通しだ。 この買収によりHPはスマートフォンOS「Palm webOS」ほか1600件以上あるモバイル関連技術を取得し、スマートフォンをはじめとするモバイル端末市場でのプレゼンスを強化する狙い。スマートフォン市場は急速に拡大しており、米Dellや中国のLenovoなど、HPと競合するPCメーカーが同市場に参入している。HPは1998年の米Compaq