立川談春の著書「赤めだか」が、落語ファンのみならず必読の面白さであることは、ちょっとネット界隈を見まわしただけでもその評判を知ることができるし、「2008年講談社エッセイ賞」や「『本の雑誌』2008年上半期エンターテイメントベスト1」などの受賞もそれを裏付けている。 この本の面白さは、様々ありすぎてそれを伝えるのは、自分は力量不足なので、本書に登場する師匠・立川談志の言葉をほんの一部だが引用したい。 その含蓄のある言葉の数々は、落語論のみならず教育論としても一級品だ。 「学校というところは思い出作りには最適な場所だ。同級生がいて遊び場がある。だが勉強は何処でもできる。俺の側にいる方が勉強になる。学校では会えないような一流の人に会える。学歴なんぞ気にしなくていい」 「君が今持っている情熱は尊いものなんだ。大人はよく考えろと云うだろうが自分の人生を決断する、それも十七才でだ。これは立派だ。断る