女子高生首切り殺人事件犯人に対する捜査 が進むにつれ、スラウェシ島、ポソを舞台とするイスラム教徒とキリスト教徒の対立抗争事件の構図が明らかになってきた。 ポソ事件は1998年から2002年にかけ燃え上がった住民抗争事件で、犠牲者の数は1000人を越えると言われるが、正確な数はわかっていない。2001年に和平合意が成立し、紛争は沈静化したが、散発的な事件は続いていた。それが、昨年、再び対立が表面化していたものだ。 冒頭の殺人事件のリーダーとされるバスリ被告(30歳)の裁判が始まり、さまざまな事実が明らかになってきている。2月4日付けジャカルタ・ポスト紙は、バスリ被告自身、親戚など26人がキリスト教民兵組織に殺されたこと、その仕返しのためイスラム組織ムジャヒディンに参加し、イスラムの教えや戦闘訓練を受けたことを伝えている。戦闘訓練の教師の多くはジャワからやってきた者だったという ロ