今日のイギリス南部もすっきり晴れましたが、朝方ものすごい霧がでまして、10メートル先がよく見えないほどすごい状態でした。相変わらず寒いです。 ミアシャイマーの翻訳作業が終了しまして、現在は訳者あとがきの解説みたいなものを書いているのですが、つくづくミアシャイマーの提案した「バック・パッシング」というアイディアは応用の利くものなので、ちょっとこの概念を使って現在の国際情勢に当てはめて遊んでみようと思っております。 この概念をうまく使って論じているのが国際戦略コラムのYS氏なんですが、最近のコラムでもこれを効果的に使って説明をしております。 もともとこの「バックパッシング」(buck-passing)という言葉はトランプのポーカーゲームから来たものなんですが、アメリカのネオリアリスト(=ディフェンシヴリアリスト)、とくにウォルツやその弟子たちが、大国政治の動きを説明する際に「バランシング」や「