日本政策投資銀行 地域企画部担当部長 足立慎一郎氏に聞く 聞き手・構成=鈴木素子、黒田隆明、柳生譲治2019.04.15 国内外の水道事業の実態に詳しい日本政策投資銀行の足立慎一郎氏に、日本の水道事業の現状や問題点をふまえながら、水道事業を立て直すために今後、取るべき施策について話を聞いた。同氏による寄稿「フランス・パリ市の水道事業、『再公営化』の真実」も併せてお読みいただくことで、水道事業における民間活用の在り方についての方向性が多角的に見えてくるだろう。 水道インフラは朽ち、料金の大幅増は不可避、人材も不足する ──「改正水道法」が昨年12月に成立したことにより、公共が施設保有しつつ水道事業の運営を民間企業に委託する「公共施設等運営権(コンセッション)方式」の導入推進が期待される一方、“民営化”による水道料金の高騰や水質劣化を心配する声も聞かれ、現状ではコンセッション方式に対して慎重な
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