テレビアニメ版「鬼滅の刃」。主人公の炭治郎(左)と妹の禰豆子 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 出版、エンターテインメントの世界では「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」が旋風を巻き起こしている。コミック、アニメが大ブレーク。その勢いは音楽や演劇、映画の世界にも波及し、快進撃が続いている。令和に出現したキラーコンテンツ、人々の心をとらえる秘密は-。 (酒井健) 大正時代の日本。炭売りの少年、炭治郎(たんじろう)は、鬼に親弟妹を殺され、生き残った禰豆子(ねずこ)は鬼の血を浴びて鬼になった。妹を人間に戻す方法を探すことを決意した炭治郎は、鬼を追うため討伐組織「鬼殺隊(きさつたい)」の一員となる…。 原作は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)。二〇一六年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載が始まった。一九年四月にTOKYO MXなどでアニメ放送が始まると、コミックの売り上げも急伸。同