午前中に罠の見回りを済ませ、薪の床暖房に火を入れて、ついでに摘んできた野草でお昼ご飯を作り、Twitterを眺めながらちょっと休憩。午後からはパソコンに向かって仕事を始め、時間ができれば山や畑へ。これが私の普段の1日です。 今、私は福岡県糸島市の小さな集落で“自分の暮らしを作る”がテーマの「いとしまシェアハウス」を運営し、畑、田んぼ、狩猟をしながら暮らしています。今でこそ火を焚いたり山に入ったりという日々を送っていますが、数年前までは都会に暮らす普通の会社員でした。 この暮らしを始めたきっかけは、東日本大震災。当時横浜に住んでいた私は、計画停電や水・食料の買占めなどを経験し「いざというときお金って役に立たないんだ!」とショックを受けました。 そのときに、これからはどんな環境でも生きていける技術を身につけたい、信頼できる人と一緒に暮らすコミュニティを作ろう、と決意したのです。 特に失うものも