大学を卒業して新卒として入社し、社長まで駆け上った島耕作初芝五洋ホールディングス代表取締役社長と、肉体労働で資金を貯めて起業し、一気呵成に会社を大きくしてきた渡邉美樹ワタミ代表取締役社長。 対照的とも言える2人の社長が、政治、経済、教育と、リーダー不在の現状を語り合う。今、日本に必要なトップリーダーとはどんな人物像なのだろうか。 (前回から読む) ――今年の秋は、いろいろな局面で大転換の時期になりました。アメリカでは金融崩壊と大統領の交代が同時に起き、バラク・オバマ氏が黒人初の大統領となりましたが、日本もまさに政治の問題で揺れています。企業のトップとして、これだけ政治が1~2年でガタがきてしまう状態について、企業人としてどう思いますか。 島耕作(しま・こうさく) 山口県岩国市出身。1947年9月9日生まれ。初芝五洋ホールディングス株式会社代表取締役社長。1970年に初芝電器産業株式会社に入