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評論と映画に関するshichiminのブックマーク (4)

  • 『ヤッターマン』には困った: たけくまメモ

    三池崇史監督の実写版『ヤッターマン』を見てきました。見たら、感想を書こうと思っていたのですが、正直、困りました。 http://www.yatterman-movie.com/ ↑実写版『ヤッターマン』公式サイト 三池崇史は好きな監督です。俺と同い歳ですが、年に5~6は監督すると言われる通り、すでに膨大な作品があって、すべてを見たわけではありませんが『極道恐怖大劇場・牛頭』は映画史に残る傑作だと俺は思いました。 アウトローを主人公にしたハードボイルドな娯楽作品が多いですが、ノリが良すぎる演出で暴走することが持ち味で、ひとたび暴走するとあり得ない超現実的な領域にまで突っ走るので、カルトなファンも獲得している監督です。時に「やりすぎ」と思えるサービス過剰な演出が、マンガ的だったりアニメ的だったりするので、『ヤッターマン』のオファーも来たのでしょう。 三池監督はかつて『ゼブラーマン』という「ヒ

  • 「勝利へ導くのは額の汗とあらんかぎりの力」 〜第14回:パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    「勝利へ導くのは額の汗とあらんかぎりの力」 〜第14回:パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 「みんな。旗を掲げるのよ、海賊の旗を」 2008年12月26日 金曜日 降旗 学 ポートロイヤルの広場には、町の民が一列に並ばされている。 最後尾はおそらく石垣の外にまで続いているのだろう。列はとても長い。 そこは、かつてジャック・スパロウの絞首刑が執行される予定だった広場である。いまそこに並ぶ人たちは、いずれも鉄の手枷をはめられ、脚を鎖でつながれていた。彼らはポートロイヤルの町の民――、しかし、いまは刑の執行を待つ“死刑囚”として並ばされているのだ。 「憂うべく治安の悪化に歯止めをかけ、民の利益を守るため、英国王の名代たるベケット卿は、この地域一帯に対し非常事態宣言を発令する。よって、戒厳令の定めに従い、暫定的に以下を制定する」 カトラー・ベケット卿の側近が“触れ”を読み上げる。東イ

  • 「勝利へ導くのは額の汗とあらんかぎりの力」 〜第14回:パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド【続き】:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    「勝利へ導くのは額の汗とあらんかぎりの力」 〜第14回:パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド【続き】 「みんな。旗を掲げるのよ、海賊の旗を」 2008年12月26日 金曜日 降旗 学 (前ページから読む) というようなことを書くと、いかにも気取った映画評論みたいになってしまうからやめるが、シリーズを通して、海賊ジャック・スパロウが“敵兵と化け物”以外はただの1人も人を殺していないということだけは付記しておこう。すぐに寝返り、お調子者で、しょっちゅうとっ捕まってしまう海賊だが、彼が無益な血を流すことは劇中ではただの一度もないのだ。これも“パイカリ”人気を支える理由のひとつなのだろう。 しかしだ、それにしてもこの映画はキーワードが多すぎ、かつストーリーが複雑すぎる。 繰り返しのギャグのような場面の反復や、ウィルが自分が鍛えた剣で最後は胸を貫かれるというようなアイテムの使い方はうまいな

  • 「嘘つきはいつも嘘をつく。信用できないのは正直者だ」 第13回:パイレーツ・オブ・カリビアン:NBonline(日経ビジネス オンライン)

    「嘘つきはいつも嘘をつく。信用できないのは正直者だ」 第13回:パイレーツ・オブ・カリビアン 「正直者はときどきとんでもないばかを――」 2008年12月25日 木曜日 降旗 学 私の記憶に間違いがなければ、ハリウッドではほとんど毎年のように興業収益や観客動員数の歴代記録を塗り替える新作が登場している。らしい。 実際のところは私にもわからない。この映画をこれだけの人が観た――、と大々的な宣伝を打って1人でも多く劇場に足を運ばせようとする配給会社の魂胆はわかるが、しかし、ひとつ言えることがあるとすれば、CG技術の飛躍的な成長を背景に、ハリウッド映画はいかにもハリウッド映画らしい“進化”を続けているということだ。 ほんの数年前だったら想像もできなかった、あり得ないような映像を彼らはつくり続けている。それが、次から次へと制作される映画が興行成績を塗り替える理由なのかもしれない。 おそらく、彼らは

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