第78回 オバマ大統領就任の今、日本がやるべきこと 社会貢献支援財団会長 日下 公人氏 2009年2月16日 今、日本が発言をすれば世界が変わる 1月20日、オバマ氏が米国大統領に就任した。では、日本は何すればいいのだろう。ぼやっと見ているだけでいいのだろうか。日本の政治家や評論家は「オバマは日本に対して全く関心がない」「中国のほうに関心があるらしい」「それでは日本に対してどういう政策をとるのだろうか」と、予測ばかりしている。 しかし、予測など大した意味はない。日本が小さな国だった頃なら予測しかできないだろうが、今は堂々たる大国なのである。従って日本が世界で孤立することは絶対にない。だから今、日本が発言すれば、世界は聞く。そして世界のほうが変わる。 そのアイデアがないのが大問題なのである。米国や世界が振り向くようなイニシアティブを日本がとるべきだ。日本は実績と実力があり、貯蓄や技術