飯田市南信濃の旧遠山森林鉄道(延長30・5キロ)の一部復元に取り組む有志らが21日、11月に開かれる軌道跡のウオーキングツアーを前に住民向けの現地学習会を開く。メンバーにはかつて同鉄道の保線作業に携わった人もいる。実際に軌道跡を歩きながら、国有林の木材搬出などで活躍し、1973(昭和48)年に廃線となった同鉄道の生きた歴史を伝授する。 ウオーキングツアーは、2005〜13年に住民有志でつくる木沢地区活性化推進協議会が開いていた。県内外の鉄道ファンらを中心に定員を上回る人気ツアーだったが、担い手の高齢化で休止。これを惜しんだ市地域おこし協力隊員の藤木康平さん(28)が昨年、遠山郷(飯田市上村、南信濃)の里山歩きなどを楽しむ「遠山里山倶楽部」の一環として南信州観光公社主催で復活させた。 21日の学習会は、ツアー定着を目指し、ガイド育成を目的に開く。ツアー本番と同様に山中の軌道跡の片道5・4キロ