クリックして拡大する山形大の研究チームがペルーのナスカ台地で発見した人間の頭部とみられる地上絵。左側が口、右上が右目、右下が左目とされ、右目の上部に右耳がついている(同大提供) 山形大人文学部の坂井正人教授の研究チームは18日、「ナスカの地上絵」(1994年世界遺産登録)で知られるペルーのナスカ台地南部で、人間の頭部と動物とみられる2種類の地上絵を新たに発見したと発表した。 渡辺洋一学部長によると、見つかったのは巨大な動物や魚、虫などとみられる絵が並ぶナスカ台地北部から約10キロ離れた台地南部で、近くには神殿がある。学部長は「この地区で生き物を模した絵はまれ」とした。 渡辺学部長によると、人間の頭部とみられる絵は縦約4・2メートル、横約3・1メートルで、目や口、耳らしきものが確認できた。ナスカ期(紀元前200年から紀元後600年ごろ)前期かそれ以前に描かれたと推定している。動物とみられる絵